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ぼくらは夜にしか会わなかった 

市川拓司さんの本は何冊か読んだことがあるのですが
この本を読む前にエッセイ「きみはぼくの」を読んで
エッセイから受けた印象と小説からのそれがだいぶ違っていて面白かったです。

ひとって一面的ではなく、複層的である。
こころの奥底に、どんなものがあるのかはた目ではわからないからこそ
奥深いのだろうなあと思います。

市川さんの作品は、大切にしまっている宝箱みたいーーなかには、
キラキラした小石や磨かれていない原石、他人にとってはガラクタでも
自分には大切なものがぎゅっと詰まっている。
読むととても懐かしくてやさしい気持ちになります。

どこかに置き去りにしようとしていた大切なものが、見失わずにそこにある。
それは、繊細すぎて現代ではどこか生きにくさを醸すかもしれないけれど
でも適応することが必ずしも最良とは言い切れない。
だからこそ市川さんの作品は、多くの人の共感を得るのだろうなと思います。

「ぼくらは夜にしか会わなかった」は、そんなミノリの好きな市川ワールドが
ぎゅっと詰まった短編集です。

それぞれのお話は独立していますが、「プラネタリウムの赤道儀室」や「植物園」など
共通の場所が登場します。
小道具的に使われるそれらの場所も、それぞれのお話で果たす役割は違いますが
第3の脇役のように存在感があります。
ノスタルジックで温かみがあり、登場人物を優しく見守っているようでもあります。



    



ぼくらは夜にしか会わなかった

市川 拓司 / 祥伝社



きみはぼくの

市川 拓司 / アルファポリス






by minori_sb | 2013-02-27 22:36 |


手作りお菓子と本の感想、日々のできごとについて


by minori

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