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グレート・ギャッツビー



映画「華麗なるギャッツビー」を見てから約ひと月後。
今度は原作の「グレート・ギャッツビー」を村上春樹さんの訳で読みました。



映像のイメージの影響力は否めないけれど、映画では拾いきれなかった登場人物の描写がいきいきと伝わってきて、新たな視点をいただきました。


例えばニックはけっこうギャッツビーの過去に懐疑的であったこと。
デイジーは現実的な視野を持ったお嬢さんであったこと。
ミス・ベイカーはニックにそれなりに好意を抱いていたこと。
(原作のミス・ベイカーは作品のなかで個人的にいちばん好きでした)


でもなにより感じたのは、ギャッツビーが想像以上に壊れそうなくらい繊細な純真さをもって描かれていたことでしょうか。
映画でははじめのほう、完璧な男のように描かれている感じがしたのですが、(ネタばらしを知っているからかもしれませんが)原作ではデイジーのためにそれこそ必死に砂の上にお城をつくっているように思いました。
すべてはデイジーのために。



巻末に村上春樹さんのあとがきが載っています。
ミノリは残念ながら、はじめにフィッツジェラルドありきではなくて、村上春樹さんがすごく好きで、そこからフィッツジェラルドに入ったので、どうしてもそういうフィルターが存在します。

もしなにもないところで、先入観なしにこの小説を読んだら、春樹さんがいうような感動が自分のなかに芽生えただろうか。


疑問符がつきます。
理由のひとつは、おそらく自分がアメリカ小説に馴染みがないこと。文化差の問題。
きっと、そこまでいうほどのこの小説のすごさを感じる間もなく過ぎ去ってしまいそう。
正直読み終わったときは、そこまで感慨深くありませんでした。



でも、現実にわたしはここで小説を手にし、読んでいる。
日本の作家さんが好きで、そこから不思議な縁で出会えた小説。


感慨はあとからじわじわと、潮が満ちてくるように気がつかないうちに訪れます。
また時を置いて、いつか読み返してみたいなと思える小説でした。
第一次接近は、ひとまず成功といえると思います。



 *







グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

スコット フィッツジェラルド / 中央公論新社





by minori_sb | 2013-10-05 06:53 |


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by minori

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