島はぼくらと / オレンジシフォンケーキ
これはひとつの文化ですね。
離島に暮らすということは、ひとつの文化形態を形成していると思う。
過疎の問題は離島でなくてもあるけれど、離島だからこそ生じるものもあります。
わたしは、都市のベッドタウンで割と中くらいの街で生まれ育ったので、これはもう全然ちがう価値観がそこにあるのだなあと感じました。
冴島はどちらかといえばそれなりに活気のある離島で、それでもそれなりに問題がないわけでもなくて、理想と現実を辻村さんらしい筆致で描かれています。
でも主人公たちが高校生だからでしょうか、全体的には若さや清々しい爽やかさが漂っていました。
海の香りがするような、気持ち良く読める本だなあと思います。
「赤毛のアン」の著者モンゴメリが、プリンス・エドワード島に並々ならぬ思いを抱いていたことは、彼女の作品を読めばわかります。
モンゴメリはカナダ人である前に、プリンス・エドワード島の人なんですよね。
彼女は移民の子孫でもあるから、完全に一致するわけではないけれど、モンゴメリがなぜそこまで島を愛したのか、今回すこしわかったような気がしました。
環さんが活躍するのも、辻村さんらしいファンサービスでしたね。
またスロウハイツも読み返したいなあ。
*
瀬戸内の離島が舞台、爽やかな柑橘と若々しさあふれるふわふわ感で、なぜかオレンジのシフォンケーキが浮かびました。

by minori_sb
| 2014-04-09 20:00
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手作りお菓子と本の感想、日々のできごとについて
by minori
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