小説家の書く小説以外の文章 --ラオスにいったい何があるというんですか?



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村上春樹さんといえば小説家です。
その文体は美しい日本語であると思います。
世界中で翻訳されているけれど、やはり地の言葉で読めるのはなんともいえず幸運なことです。 


そんな春樹さんの紡ぐ文章は、小説だけでなくいろんな方面でとても心地いいです。
それはわたしが村上主義者というのもあるのかもしれないけれど。
ん? 村上主義者という言葉をそういえばはじめて出しました。
それについてはまた次回。 


とにかく、小説以外の文章って小説とはちがったその人の素の人柄が出ますよね。

たとえば市川拓司さん。
小説はとってもピュアだけれど、ご自分のことについて書かれた本を読むと、印象がガラリと変わります。
でも巡り巡って、ああなるほど、この人だからこんな物語がつくれるのかと思います。



一旦小説を離れた文章を読んで、また小説に立ち返るとちがった視点が見えてきます。
物語そのものの素材は変わらないし、実際にその作者と会えたわけではないけれど、間接的に小説以外の文章で作者と会う疑似体験を通して、そのあと再び物語に立ち返ってくるのも、ひとつの物語を味わう醍醐味かもしれません。
いやいや、物語そのものを味わえば良いではないかという意見もありますが。



わたしが小説以外のその作者の本をよく読むかといえば、実はそうでもないんだけれど、この文章を書いていてもうちょっと読んでみると面白いかもしれないと思いました。
でもそれでその作者の本をもう読みたくないと思ったら嫌だなあ。
いままでそうなったことはないんだけれど。 



はじめは本の感想を、旅について書こうと思っていたのに、いざ書きはじめるとだいぶ逸れてしまいました。
最後にすこしだけ。

この本を読んで、無性に旅に出たくなりました。
ちょうどいまの自分の状態が旅を欲していることも関係しているのかもしれません。


世界中を旅している春樹さんならではの紀行文集ですが、旅をするということそのものについても、どんなことをどんなふうに楽しむのか、春樹さんの文章を読んでいると、かたくなっていた頭が(わたしはけっこうかたいのです)柔らかくなってきます。
だからとっても心地よいのです。


好きな一節。 
故事来歴について細かい説明をしてくれるガイドのような人が一緒であれば、それは何かと便利だろうとは思うけれど、細かい歴史的事情や宗教的背景がそんなにわからなくても、ガイドブックを頼りに、自分一人でいろいろと想像を巡らせながら歩きまっているだけで、けっこう楽しめます。というか、その方がむしろ自分のペースで移動できて都合が良いかもしれない。そこでいちばん大事なことは——僕の個人的な意見を言わせていただければ——とにかくゆっくり時間をかけることだ。
(P165 大いなるメコン川の畔で) 


なにかにゆっくり時間をかけて没頭できるような、そんな旅がしたいです。



村上主義者についてはまた次の機会に。




海外の旅行記が多いですが、熊本の話もありました。
くまモンについての一考察は愉快です。



市川さんの生い立ちを知ると、この方が文章を紡げたことで多くの人に(発達障害の人もそうじゃない人も)希望を与えていると思います。



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by minori_sb | 2016-10-06 08:00 |


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