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遊びとユーモアと笑いの効用 --花戦さ

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野村萬斎さんも好きだし面白そうだからと観に行ってきました。
予想していたより、いやいや、なかなか深いなあと思いました。
ポスターの装飾に騙されてはいけません。


でも、野村萬斎さん演じる専好さんは、こんな感じ(笑)。
子どもをそのまま大きくしたような人。
芸術にはすごく長けているけど、実生活は苦手そう。
中盤に利休さんの前で、普段は口に出せない弱音を吐いていますが、人の上に立つ役回りはもともと性に合っていないのだと思います。

あの茶室のシーンはすごく好き。
わたしは茶道のたしなみがないので、素人の呟きですが、あの狭い空間の非日常感といったら半端ない。
血なまぐさい戦国時代に、それを補償するように生まれたのが、現代まで残っているのもまたすごいところ。
茶道の、あの決まった一連の流れも、無駄がなくほんとうに美しい。


さて、わたしは茶道と同様に歴史も全然教養がないので、これまた素人目線からの戯言です。

秀吉の横暴に、専好さんをはじめ、町のみんなも苦しめられます。
苦しめられるくらいならまだいいです。命に関わります。
利休さんも、切腹されたのは有名な話。

秀吉っていろんな歴史ものを見ていても、前半の猿と呼ばれていた頃と、後半の太閤さんになってからで、印象がガラリと変わります。
それくらい人の上に立つっていうのは大変なんだろうなあとか、上に立ったからこそ保身やこれまでの劣等感がいろいろ出てしまうんだろうなあとか、まあ言い出したらいろいろあるわけですが。

晩年の秀吉には遊びやユーモアがない。
上に立っちゃったから、諌められる人がいなくなったといえばそうですが、利休さんをはじめ、きっと何人かは忠告を繰り返していたはずです。
でも、秀吉は聞き入れる余裕がまったくありません。
余裕とは、遊びです。遊びがあるところにユーモアがあります。そしてユーモアがあるところに笑いがあります。

おそらくかつての秀吉は、信長のもとでこれをすごく使っていたと思います。
信長もすごく怖い人ですが、みんな真剣で怖がって遊びがないところに、秀吉みたいな道化役がいることで、また信長もそこを受け入れるユーモアがあったので良かったんだと思います。
だから、信長ってすごく怖いんだけど、なんだか慕われるんですよね。
(信長と光秀の関係はまったく遊びがなくて、それは良くなかったんだろうなあと思うけどそれはまた別の要素も絡んできそうなので割愛)

芸術ってそもそも遊びの要素なんですよね。
それ自体はなくても生きていけるんです。
でも、あると花が綺麗だなあとか、お茶を飲んでホッとできるなあとか、そう思えるこころの余裕(遊び)、それが芸術を発展させていく原動力になっていると思います。

専好さんは、命がけで秀吉を諌めにいったのだと思います。
ここでただ笑かしにいったのとは違うところが言いえて妙なところ。
専好さんは、真剣です。命をかけています。
でもそれは剣ではなく花です。
そして、花を使ったところで、もう遊びの要素が含まれている。

あの最後のシーンで、命がけで花を使って表現して、その後でのあの場面。
専好さんも、素が出てしまいます。
そこで利家が笑います。
そこでやっと笑いが生まれる余地が帰ってきているんです。
しかもユーモアのあるところに笑いがありの効用、あそこで笑うと、秀吉もなんか自分だけが負けたみたいにならないんですよね。
まあええか、みたいになれる。(思わず関西弁)
この「まあええか」、が秀吉には全然なかったから、それを作り出せたのは、実はものすごいことなんだと思いました。



そう思うと、この命がけの花戦さ、そもそもがユーモアに溢れています。

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「秀吉!いざ、ショウブ!!!」
勝負じゃないんですよ、ショウブなんですよ。
そしてショウブ(菖蒲)を剣のように携える専好さん。
ここからしてすでに遊びの要素満載だったんですね。



おまけ。

京都駅のポルタに行ったとき、花戦さの衣装が展示していました。

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信長と。

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利休さん。


映画を観にいく前に見かけたので、おお、これがあのときの! という感慨があまり湧かず残念。
信長の衣装も秀吉の衣装も凝っていて素敵でした。




ちなみに、血なまぐさくなく復讐を果たす時代劇で、「花よりもなほ」という映画があります。(V6の岡田くんが主演です!)
「花戦さ」を観にいく前に、ふとこの映画が浮かんで、実際に映画を観たら全然違うわと思ったのですが、改めて考察すると、どちらもユーモアと笑いで最終的に勝負しています。
うーん、やっぱり通じるところはあるのかもと思いました。









ついでにこちらも。久しぶりに観たくなったなあ。




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by minori_sb | 2017-07-01 07:52 | 映画

会いたくても、会えなかった、愛する人へ—— --追憶

タイトルの「会いたくても、会えなかった、愛する人へ——」は映画のキャッチコピーです。
映画を観終わったあとに改めて見ると、すごく秀逸なコピーだなと思います。

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もうこのブログでは何回も公言しているのですが、V6の岡田くんのファンです。
故に、岡田くんの出演する作品は欠かさず観るというのがライフワークの一つになっています。(ちょっと大げさ。でもほんとう)
8月にもまた映画があると予告編で知りました。今度は時代劇ですよ!

ひらパー兄さんの岡田くんも素敵です。
毎回岡田くんが映画に出演するとひらパーがコラボしてこんなに茶化していいんか! ってくらいやるのがとても素敵なんですが、まさか今回の映画はないだろうとさっき調べたら、今回もやっていました。マジか。さすがだ、ひらパー。見に行こうかな。




いかんいかん、映画ではなく岡田くんの話になってしまいました。


二大巨匠、降旗康男監督と、木村大作キャメラマンのタッグ。
すみません、映画を観るのは好きですが、映画そのものは詳しいほうではないので、どれくらいすごいことなのかきっとわたしには掴みきれないと思います。
「鉄道員(ぽっぽや)」くらいしか観たことがありません。(しかもテレビ放送)
だから、巨匠のお二人を知らない素人が抱いた感想です。


しみじみと味わいたい映画だなと思いました。
余白とか、行間を補うような映画。
想いが先に来て、言葉はあとから追いかけてくる。

日ごろ想いを言葉にすることの大切さを考えていますが、言葉にならない、しない、できないことの意味もあるんだろうなと思いました。
「寂しい」のひとことも簡単なようで言えないように。
ゆっくりと行間を噛み締めて、こころに残ったこと、意味はあとからじっくりと考えていけばいい。

こういう映画を味わえる大人でありたいなと思いました。
正直、10年若ければよくわからなかったかもしれない。いまでもまだ早いのでは、とも思うくらい。
またいつか、時間が経ってから観返して観たいと思える映画です。

縦書きのエンドロールと音楽が余韻を誘います。
最後のエンドロールまで、味わってください。







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by minori_sb | 2017-05-13 07:21 | 映画

自分で一手を選ぶこと --3月のライオン 後編

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いろんな家族が出てきて、後編のテーマは“家族”だったように思います。
川本家のために奔走する零くんは、原作よりもさらに空回り(笑)。
でも一所懸命だからこそ格好悪い姿は、逆説的に素敵だなと思います。

川本家の幸せの象徴が食事のシーンに凝縮されていると思うのですが、原作でも何度も登場する食事のシーン、気取らなくて、庶民的で、でもとても温かくて、とても好きです。
零くんが言っているように、ひなちゃんを形作ってきたのはあの食卓からなんですよね。 



零くんが、嘘をついた(生きるために将棋を選んだ)お葬式でのシーン。
彼はそもそもの始まりを嘘から始めたことに、ずっと罪悪感を抱いてきたように思う。
将棋が好きで好きでたまらなくてやっている人、物心ついたときから将棋が当たり前にあった人、そんな人たちから比較すると、零くんが将棋を選んだ理由は生きるためで、だからこそそこに全霊を注がないと文字通り生きてはいけないわけで、前者の人たちからすれば一見不純な動機から始めたのに、その人たちより強くなっていく、でもそれがすごく嬉しいとかモチベーションの理由にはならない。
きっと後ろめたさもあったのではないか。


その零くんが、いろんな人と出会うなかで、将棋で、将棋以外の世界を通して、改めて自分にとっての将棋を見出していく。
着物の仕立てをしているときに、幸田のお父さんから「お前はやっぱり将棋が好きなんだな」といった内容を言われて、零くんがすっきりとした顔で「はい」と言えるようになるまでに、きっとたくさんの葛藤があったのだろうと思います。
そこまで続けられたことは、必死だったのもあるし、できるだけの才能もあったからだし、それらをひっくるめての”好き”なんだろうなあ。

彼がついた嘘は、“好き”や“嫌い”の二者択一で決められる単純なことではなかったのだろうと思う。
抗いがたい方向性に引き寄せられた、といったらいいのだろうか。香子が「もしうちが将棋の家じゃなかったら」とifを父親に投げかけていて、でも将棋の家に生まれた自分として生きないといけないように。
あんなに陽だまりのような川本家でも、誠二郎さんという父親の存在は消せないように。

ただ抗いがたい大きな流れはあるけれど、そのなかで自分がどんな選択をしていくのか、幸田のお父さんの言い方にすれば“次の一手をどう指すか”、それはその人に委ねられている。
零くんは嘘をついたが、見方を変えるとあのとき自分で自分の身の振り方を決めたのだ。
これって実はすごいことじゃないかと思う。




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by minori_sb | 2017-05-06 07:19 | 映画

将棋を通して対話する --3月のライオン 前編

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原作の漫画が好きで、全巻持っています。
その実写映画化ということで、とてもワクワクして観に行きました。


羽海野チカさんがすごく好きだったかというとそうでもなく(ハチミツとクローバーはまだ読んだことがないです。3月のライオンが初めて読む作品)、将棋がすごく好きというわけでもなかったのに、気がつくとあれよあれよと全巻揃えてしまいました。

正直将棋のことはわからないです。素人です。駒の動かし方くらいしか知りません。
だから、これは将棋には疎い人の視点です。



将棋って、一対一の対面で、人と人とが将棋を通して対話している。
将棋を通して、盤面上で戦うと同時に、無意識下でも対話し、戦っているのだろう。
対戦相手と、そして自分自身と。

どこまでもストイックに自分と向き合わないといけないし、努力してもそれが必ずしも成果として返ってくる保証もない。
すごくシビアな世界。プロというのはそういうものなのだろうけれど。
島田さんの「だからといって俺が努力しなくていい理由にはならない」というセリフ、めちゃくちゃかっこいい。

つまり対面した相手との空気とか、盤面を通してのその人の表れとか、いろんなものが繰り広げられるのだろうなと思います。あの小さくて広大な宇宙の中に。


漫画では零くんのもがきながらそれでも自分には将棋しかないんだとひたむきに向き合っている姿に何度も励まされました。
後編は人間ドラマがさらに動きそうで楽しみです。



実写化ということで、どんなもんかなと思っていましたが、とても豪華キャストですね。
二階堂役の染谷将太くんすごい! 
佐々木蔵之介島田さんは、原作の頭髪のいじりはできないけど(笑)、めちゃくちゃハマリ役! かっこいい(2回目)。

そしてそして、個人的には有村架純さん香子がとても良いです。
原作でも香子は嫌いじゃなかったんだけど、わたしはどちらかというとひなちゃん派だったのですが、なんだか映画で香子がとっても好きになりました。
香子とひなたって、零くんの女性像の光と影ですよね。
有村架純さんは朝ドラでも主役だし、すごく旬な女優さんですね。ファンになりました。



なんだか感想がまとまっていませんが、後編も楽しみです!


▼予告編



後編予告編も



公式サイト



原作の漫画もとってもオススメです。




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by minori_sb | 2017-04-19 07:23 | 映画

主体性を育む通路 --本能寺ホテル


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村上春樹さんの「羊を巡る冒険」に登場する『いるかホテル』を思い出しました。
構造や役割に似ているところがあります。 


繭子は主体性の薄い、どちらかというと自分の意見をしっかり持てない、流されやすい主人公です。

勤めていた会社が倒産、そのタイミングで彼氏からのプロポーズ、就職活動するけれど、やりたいことってなんだろう? 特にないけど、このまま流されて良いのかなあと、こころの奥底に不安があります。
そしてここを通り過ぎちゃったらもう結婚まで行っちゃうよという時に、この『本能寺ホテル』と出会います。

彼女の無意識にあったこのままで良いのかな? という思いが、エレベーターの、オルゴールの、歯車と共鳴したよう。 

靴を忘れてくるのも良いですよね。
2回靴を忘れてきて、3足目の靴はちゃんと置いていっています。


少しずつ自分の足で、自分の意思で行動するようになっていく。
信長との出会いと、彼氏やそのお父さん、友だちとの一連のやりとりが交互に挟まって、彼女はずっと考えないようにしてきたことを考えるようになっていきます。


自分がやりたいことってなんだろう?
自分はどうしたいんだろう?
そもそも私はどうしたいのか? 


きっと、これって繭子がずっと考えないできたことです。
そして、歴史のifに彼女は挑んでしまいます。
『もし信長が本能寺の変を事前に知っていたら?』


でも歴史は変わらなかった。
信長の想いに触れます。
これは歴史的事実そのものよりも、そのときその人がどんな風に感じ、なにを選んだのか、ものすごく奥深いところを考えていかないと出てこないことです。
イマジネーションが必要とされます。
自分がコミットしていかないと出てきません。


そして繭子は、最後に一連の体験から自分が積極的にコミットしていくことの面白さを、見出せたのではないかなと思います。
それは、このままなんとなく流されて結婚していくよりもずっと険しくて、そして興味深い道です。
ちなみに、本能寺ホテルは架空のホテルですが、京都には『ホテル本能寺』というホテルも実際にあるそうです!  








▽いるかホテル


ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

村上 春樹/講談社

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ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)

村上 春樹/講談社

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by minori_sb | 2017-02-08 20:28 | 映画

「ねえ、どうしたって君は表現者なんだよ」 --四月は君の嘘

 
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原作の漫画を読んだことがあります。
だからストーリーをあらかじめ知った上で映画に臨むことになりました。 



先日、母が美空ひばりと石原裕次郎の特集をしたテレビ番組を見ていました。


母は美空ひばりのファンです。
いまでも毎年特集が組まれて、その伝説は毎年忘れられぬように更新されていくよう。
わたしは真剣にその番組を見ていたわけではないけれど、でも改めて美空ひばりの幼少期の映像を見ていて、異様さを覚えました。
なんだろう、この違和感。ちっとも子どもらしくない。
自我が芽生えて、すこしずつ社会性を学んでいく通常の発達段階をたどる前から大人の社会で生きていくその姿は、人々に感動を与えるその才能は、神様が与えてくれたまさに天からの贈り物かもしれないけれど、同時に平凡な幸せからは程遠い場所にある。
神童と呼ばれた人が、歳を重ねてもその才能を維持していく。
音楽の世界ではモーツァルトが有名ですよね。


なんとなく、そういった人たちが早世するのが頷けるような気がしました。
彼らはあまりにも早い段階から、魂を酷使している。 



なにもこれは才能に限ったことではないかもしれない。
一生のうちに与えられた時間はひょっとしたらその人その人によって違っていて、その時間で魂をどう使っていくかはその人次第なのかもしれない。
意識的にかもしれないし、なにかに突き動かされてかもしれない。


この物語のヒロイン、かをりちゃんがなぜキラキラと輝いているのか、自由でいられるのか、それは彼女の天性のものだけではなく、彼女がどうありたいと思ったか、どこへ魂を注ぎ込もうとしたか真剣に考えた結果だったと思います。 


表現することは、その人の魂のあり方を映し出す鏡でもあります。
そして、世の中には、どうしたって表現せずにはいられない人々がいます。
でも、仮にそういった人々を(職業として成り立つか成り立たないかは別にして)芸術家と呼ぶのであれば、それ以外の人々はそうでないかと言われたら、芸術家とは呼べないけれど、生き方そのものもまた、ひとつの魂の表現の仕方なのだと思います。




公生くん、良いですよね。
うじうじ悩んで前に進めなくて、こういうキャラ好きです(笑)。
紘子さんが「聞こえなくなったのは贈り物かもしれない」と言っていますが、言い得て妙です。




新機能リッチリンクを使ってみた。







原作の漫画もとっても面白いです。
作者はなんと男性の方です。



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by minori_sb | 2016-10-10 08:00 | 映画

ピンぼけした写真 「世界から猫が消えたなら」

 
久しぶりに映画を観に行きました。


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関係性を描いた物語だと思う。
関係性というときには、人と人との関係性を指すのが一般的です。
この物語はその人と人との繋がりに介在する“もの”を扱っていきます。


世界からひとつずつ消えていく“あるもの”。


この“あるもの”をなんという言葉で表現するとぴったりくるのか、映画を観終わってからずっと考えているのだけれど、しっくりとくる言葉が見つかりません。
「電話」、「映画」、それ自体はものを表す言葉であるけれど、それがもつ意味や関係性は人それぞれに違う。
言葉自体はそれを表す記号のようなものだけれど、個人個人にとってその言葉は象徴になる。


「世界から猫が消えたなら」は「世界から僕が消えたなら」に繋がるのではないかと思います。
人が一人いなくなっても、世界は変わらずに昨日と同じように存在している。
映画のなかで、“あるもの”がなくなっても、ない世界で世界が回っていくように。
でも、おそらく、それはなにかが欠けている世界です。
一見変わらないように見えるけれど、個を見つめていけば、それは昨日までとは異なる世界です。


そして全は個の集合体だから、変わらないように見えて変わっている。
きっと、毎日そんな変化が起こっている。 



主人公が缶のなかにしまっていた写真のなかにあった、一枚のピンぼけした写真。
他人から見たらただのピンぼけした、写し損ねた写真です。
でも彼は、忘れられない思い出のなかにその写真を一緒に大切に、大切にしまっている。 



もので溢れてしまっていて、ものを捨てよう、減らそうとすることそれ自体が悪いわけではないけれど、ものとの関係性について、静かに見つめなおすことも、ときには悪くないなと思います。








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by minori_sb | 2016-06-16 08:00 | 映画

図書館戦争

だいぶ体調が良くなってきたので、久しぶりに外出して映画を見てきました。
4月末からずーっと見たかった映画、「図書館戦争」です。

なぜなら、ミノリは岡田准一くんの大、大、大ファンだからです。
来年の大河ドラマは1年間も毎週岡田くんに会えるので、いったいどうしようかといまからワクワクドキドキしています。

ハラハラ、ドキドキな展開で手に汗握りながらときどき笑いながら、楽しく見ることができました。
岡田くんのスクリーンどアップとあの素敵な声が……と、そんなことばかり書いていると周りから冷めた目で見られそうなので、このへんで控えておきます(苦笑)。
映画はとっても面白かったので、おすすめです。

有川浩さんの本は残念ながら読んだことはないのですが、映像化されるだけのことはあるなあと思います。
「県庁おもてなし課」も有川さんが原作なのですね、すごい人気だなあ。
「阪急電車」も映画で見たのですが(地元ローカル線なので。笑)、読んでみたい作家さんリストに、入れておこうかな、と今回思いました。


はじめのあの、いきなりの無差別銃撃はとても衝撃的。
図書館という不可侵の自由で個人的な空間が、常識が、覆される。

小・中学生のときに習った、日本国憲法の自由権を思い出しました。
表現の自由、思想の自由、宗教の自由……。
子どものころはその意味を深く考えていませんでした。
自由権が、いかに平和な世の中でありがたいことか。
自由権が最も侵されるのは、戦時中や独裁政権でだと思うのですが、普段わたしたちが当たり前みたいに息を吸っているこの自由が、当たり前でない世の中もあるのだということを改めて考えさせられました。

仁科指令の「人々の無関心が招いたことだ。こんなふうになると、当時の人は思わなかった」(セリフはすこし違うかもしれません)という言葉はズキンと突き刺さりました。

表現自体が悪いのではない。
選択する自由と、人々の積極的関心が、自ら正しいことを考え選び取る姿勢が問われているのだと思います。


図書隊の戦い方は「勝つためではなく、守るための戦い」
おそらくこれは、自衛隊に由来するところが多いと思うのですが、映画での戦い方を見てそれがいかにむずかしいか実感させられました。

だって相手は本気で殺しにかかってくるのに、こっちは基本威嚇射撃しかできない。
手塚くんがまどろっこしく感じたのも頷けます。

理想と現実を見せつけられたなあ。

だからといって軍隊は賛成かというと、そんなことはなく、ミノリ自身は自衛隊の軍備にも疑問を持っているのですが、じゃあ侵略されたらどうするの? と訊かれると返す言葉がうまく見つかりません。

平和は軍事力ではなく対話でなされるものだと信じています。
時間も労力もかかるけれど、ちからで捩じ伏せたものはいずれ負の連鎖を踏む。


ただ、考えて選び取る自由が残されているのは幸いだと思います。
無知と無関心ほど怖いものはありません。



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by minori_sb | 2013-05-19 06:53 | 映画


手作りお菓子と本の感想、日々のできごとについて


by minori

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